私と主人が出会ったのは、大学のある資格を取る講座ででした。
この資格は、私達が通った大学が日本で初めて開設したものだったので、他大学では講義中心で、最後に半日を使って実習をして取れる所が多いのですが、私達の大学では、4泊5日、2泊3日といった泊まり込みの実習、その後には資料館に入っての実習、そして最後には教育実習のようなものをしないと取れませんでした。
その資格を取る為に主人と私が一緒にいました。
大学とはいえ、その資格は毎年50人程度が取る程度でした。
最初はいることすら気づきませんでしたが、3回目の実習の後、先生方も含めて皆で食事会をした後の2次会で、主人と初めて話したと記憶しています。
その時は、一目ぼれなどということは全然ありませんでした。ただ、無口な主人に対して、私がその場の楽しい雰囲気につられて明るく、そしてちょっと主人をからかうように接したので、主人がそれを楽しんでいるように見えました。
その後、キャンパスで会った時は挨拶をし、時には喫茶店に誘われてもっと色々な話をするようになりました。
その中で、お互いが同じ小さな産院で生まれたことが分かり、驚いたりしました。
そして、ある日、主人が私に
「今、付き合っている彼氏と別れる気はない?」
と聞いたのです。
そうです、私はその時、彼氏がいたのです。
私は主人に、一応(敢えて?)
「どうして?」
と尋ねました。
すると主人は、
「分かれてオレと付き合う気はない?」
と、その時は流石に目を反らしながら答えました。
「考えさせて」
と、言いましたが、私の気持ちも決まっていたようです。
それからOKの返事を出すまで、1週間も掛かりませんでした。
話が合い、不言実行型で食べ物の好みなども合ったのが決め手でした。