『この人とは絶対結婚はあり得ない!』と思った相手と結婚してしまった馴れ初め話

ちょうど30歳を超えたころ、ひとつの恋が終わった。
もう、こんな大恋愛をすることは一生ないだろうと思える恋だっただけに、ショックから立ち直るまでに
時間がかかりそうな時期を迎えていた。
大恋愛の男と別れて半年が経ったある日、いつものように会社帰り、男性社員の先輩と一杯飲みに行った。
『桜ちゃん、このまま結婚しないで仕事女になるつもり?いったん落ち着いたほうがいいんじゃないの?』
と突っ込みが入った。
更に『俺の周りはみんな結婚しているし、紹介するとしたらアイツしかいないんだよね~。I君なんてどう
?』と紹介話が始まった。
そのアイツ(I君)は、私の中ではすでに却下されていた。なぜなら合コンや飲み会で弾けると全裸になってしまい、女性陣に逃げられるという過去が多々あったからだ。
それでもなぜか、男性陣には好かれ可愛がられるという意外な一面を持ち合わせている不思議なアイツだった。
日を改めて、先輩が飲み会をセッティングしてくれた。
男5×女5の居酒屋個室で雰囲気の良い場所だった。
【今日は紳士的な男もいる。ワクワク!】少しだけ気分が高揚した私は、紳士的なYさんの横に座ることに成功。しかし、私の前にはあの例のアイツが座り不吉な予感がしていた。
飲み会は何とか無事、皆で最後まで楽しく過ごすことができ、安堵していた。
そこにお騒がせなアイツがカラオケに行こうと言い出し、二次会はカラオケ店へ。
不吉な予感は的中し、やっぱりアイツが全裸になり始めた。
しかも、郷ひろみのゴールドフィンガーという曲を歌いながら…。
こちらが顔から火が出そうだった。案の定、女性陣は終電があるからという理由で帰ってしまった。
私もしばらく飲みに付き合った後、タクシーを拾い家路へ向かった。

飲み会後、1か月が経った頃だったか、アイツから電話がかかってきた。
内容は、二人で飲みに行きたいとのことだった。私はかなり迷ったが、OKして会社帰り予約してくれた
場所へ向かった。
【あれっ、いがいとおしゃれな居酒屋。しかも個室。】
時間差でアイツがやってきた。『ごめん、仕事で遅れてしまって…』と照れ臭そうな表情だった。
食事をしながらいろんな話をした。最初は興味もなく、タイプでもなく、空気みたいな男だったが、
話していくうちに、普段、皆には見せない表情や言葉が少しずつ見え始め、ギャップを感じた。
【女ってギャップに案外弱いんだよね。いや、私がそうなんだ】と気づき、急に意識し始めた自分がいた。
いつもは、全裸になるサイテー男なんだけど、①二人になると落ち着いて話せる、②あまり人の悪口を言わない、同性に好かれる、③チャラ男にみえるが根は真面目でユーモアもある、いつしか私の中で【いい男かも】判定が下された。
帰り道、アイツは私の後を歩きながら『あの~、前から気になってました。もしよかったら付き合ってもらえませんか?』と大きな声で告白しだした。
まさかこんな繁華街で告白されるなんて思ってなかったが、酔った勢いで『良いよ』と答えてしまった。
その後、お付き合いは続き一年後、山の!頂上でプロポーズをされた。
『僕は死にません、あなたが好きだから~。結婚してくださ~い!』と、どこかで聞いたフレーズで叫んでいました。
アイツの熱さに惚れて『YES!』と答え、めでたく夫婦になりました。

最後に、【この人、絶対あり得ない!と思う男】が貴方のパートナーになり得る人かもしれません。