大学を出て就職してすぐ、若くて学生時代から付き合っていた同級生の元嫁と結婚しましたが、だんだんとマンネリになり、29歳の頃に元嫁の浮気が発覚しました。
浮気相手は30代の元嫁の会社の先輩、しかも相手には24歳の婚約者がおり、自分、元嫁、浮気相手、その婚約者の4人で話し合うことになった時が今の嫁と初めて出会ったときです。
もちろんこのときは、ドロドロした話し合いになり、自分は浮気した元嫁を許せずに離婚することに、今の嫁も婚約者である元嫁の浮気相手を許せずに婚約を破棄して別れることに。
そのときに、お互い話さなければならないこともあるだろうから。ということで連絡先を交換しました。
当然ながらそのときは、下心なんて全く無く、ただ連絡先を交換しただけでした。
ですがお互い信頼していた人に裏切られたもの同士、変な絆が生まれて頻繁に電話で話すようになりました。
男友達や家族には、元嫁に浮気されて離婚したことは言っていましたが、中々本心をさらけ出すことはできません。
しかし今の嫁と話しているとお互いに本心を言い合えるし、また傷付いた心が癒されるような感情も持っていました。
連絡を取り出して1ヶ月から2ヶ月ほど経つと、電話だけで無くお互いの会社が近くであることもあり、食事に行ったり飲みに行ったりするようになります。
会話の中身はお互いを励まし合うような会話でしたが、徐々に今の嫁を女性として意識するようになってしまいました。
ですがその頃はまだ女性と恋愛するのも怖い気持ちもありましたし、何より常に励ましてくれる今の嫁にそんな感情を持ってはいけない。と自制していました。
食事したり飲みに行ったり、電話で話したりするだけの関係が一年近く続いたある日、居酒屋で飲んだ後に今の嫁から大事な話があると言われました。
その少し前の時期から、もう吹っ切れたからそろそろ恋愛したいと言っていたので、「あぁ、きっと彼氏が出来たからこうやって会うのは最後にしよう」と言われるのだろうな、と沈んだ気持ちになっていました。
ところが今の嫁の話は予想していなかった展開となります。
駅近くのイルミネーションが綺麗な広場で向かい合い、今の嫁から「アナタのことがずっと好きでした。付き合って下さい」と言われたのです。
予想外のことに驚きながらも、密かに思っていた今の嫁にそんなことを言われて嬉しかったことは言うまでもありません。
「僕もアナタのことが大好きです。喜んで付き合って下さい」というと今の嫁は号泣。泣き止むのを待って話を聞いてみると、元嫁の浮気相手の元婚約者である自分が告白しても、絶対断られると思っていた。でもこの関係が今日で終わっても良いから気持ちは伝えよう。と思ってくれていたとのことでした。
傷付いた者同士、励まし合う内に自分と同じ感情を今の嫁も持ってくれていたようで、そろそろ恋愛したい。と言っていたのもそれを聞いて自分がどんな反応をするのかを見たかった。とのことでした。
イルミネーションが綺麗なロマンチックな雰囲気もあってか、お互いにどちらからともなくキスしたのは今でも良く覚えています。
その日はお互いにずっと一緒に居たいと思い、自分の家に今の嫁を初めて招きました。そして今の嫁と初めて結ばれました。
そこから交際は順調に進み、告白の日から一年経った記念の日に今度は自分からプロポーズしました。
一年前の今の嫁からの告白された同じ場所でプロポーズするという、我ながらクサい演出をしてみましたが、今の嫁は一年前以上に大号泣し、喜んでプロポーズを受け入れてくれました。
今ではそれから7年経ち、4歳の娘と2歳の息子の2人の子宝に恵まれ、幸せな毎日を過ごしています。
普通の人とは違う変な出会いでしたし、元嫁や元嫁の浮気相手である今の嫁の元婚約者を許せない。と恨んだこともありました。
しかし今はそんな気持ちもなくなり、あの2人が居たから今の嫁と出会えたのだし、この幸せはあの2人のお陰でもあると少し感謝できるようになりました。