男友達が欲しくて

大学2年の頃でした。所属していたサークルに参加するのが面倒になっていた時期であまり部室に足が向いていませんでした。

ある日部室に顔を出すと見知らぬ男子が座っていました。
先輩と談笑していたのと、年齢不詳の風貌からてっきり先輩の友達かと思っていました。
しかし後日サークル仲間から同級生で、他のサークルから移って来た人だと知らされました。
それまで同級生のサークル仲間が少なく、まして男子は1人しかいませんでした。私としては下心は全くなく、友人が欲しいという気持ちで話しかけたり、漫画を貸したりしていました。

その後、二人で遊びに行く話しになり、食事に行ったりとどんどん仲良くなっていきました。
何度目かの遊びの帰りに彼から告白されました。私も一緒にいて落ち着くし、今後も仲良くしていきたいと思ったのでOKしました。

それからは一緒に授業を受けたり、一人暮らしをしている彼のアパートやバイト先に遊びに行ったりと、今まで以上に仲を深めていきました。
お互いの実家にも遊びに行き、家族公認の関係になりました。

その後、就職活動の時期になりました。当時はリーマンショックの影響で就職難の最中でした。私も彼も仕事を選んでいられる状況ではありませんでした。

結局、私は地元企業、彼は遠く離れた地方の企業に就職する事となりました。

社会人になって遠距離恋愛がスタートしました。彼の仕事はシフト制で夜勤もあった為に会う事はおろか連絡も取り辛い状態でした。

そんな日々が5年ほど続いた頃です。不規則な仕事環境でとうとう彼が体調を崩してしまいました。
私は

「お金のことはどうでもいいから辞めなよ」

と涙ながらに言いました。周囲からの説得もあり、彼は退職し、地元企業に転職しました。
その後、仕事にも慣れてきた頃にプロポーズを受け、結婚に至りました。