高校時代、高嶺の花だった憧れの女性と同窓会の帰りに・・・

みなさんは高校時代どんな恋をされていましか?
部活動の先輩や後輩、前の席のクラスメイト、他クラスの噂の子など・・・
思い返せばまさに「青い春」と呼ぶのにふさわしい淡い、甘酸っぱい恋があった人も多いと思います。

私の恋は体育館にありました。
バスケットボール部に所属して、高校時代をすべて部活に捧げるような生活をしていた私は、
実は同い年でその部のマネージャーをしてくれていた女性に密かに想いを寄せていました。

その女性は男子の間ではかわいいと有名で、たまに先輩から告白されていたという噂を聞くほどでした。
確かに美人で、多くの男子がその子にアタックし玉砕していくのにも関わらず、彼氏をつくらないことが不思議なほどでした。

一応レギュラーには入っていたものの、キャプテンというわけでもなくまったく自信も勇気も無かったそのころの私は、告白などできるはずもなく、その恋は胸にしまい、その子を目で追うことしかできずにいました。
ただ「マネージャーとして、友達として」いつも仲良くしていて、それを日々幸せに感じていました。

しばらくして私は別の女性に告白され、付き合いました。前から好きだったわけではありませんでしたが、付き合ってからちゃんと好きになり、それはそれでとても楽しいものでした。

そのことを「私が好きだった」あの子に報告すると、笑って祝ってくれると思っていたのですが、実際はぎこちないつくり笑いをして、その場を離れてしまったことを覚えています。そこからその子とは疎遠になり、その子に彼氏ができたという話も耳にするようになりました。

今思えば、私はあの頃、彼女のそぶりや些細な言動の意味に気づいていて、気づかないふりをしたのかもしれません。

卒業し、その子のことを私は意識はしていましたが別々の道に進み、会うこともなく、お互いそれぞれの彼氏・彼女とも別れ、数年ぶりに同窓会で再会しました。変わらず綺麗でした。私はその帰り道、二人きりになるタイミングで、そんな事を言うつもりはもともとなかったのですが、お酒の勢いを借りて、高校時代好きだったことがあったとその子に伝えました。

すると彼女は急に、普段とは違う大きな、怒ったような、泣きそうな声で「遅い、、」と言ってうつむき黙ったあと、ぎこちない笑顔をつくっていました。

私は「ごめん」と謝って、彼女に告白しました。
彼女の笑顔が、もともとの彼女の自然な明るいものに変わって、自然に私も笑顔になりました。
キザですが、この笑顔を守りたいと本気で思いました。