気付いたら欠かせない存在に。

私たちの出会いは会社内にある喫煙室でした。

私が新卒で入社した会社は、入社直後に1ヶ月程、集合研修と言って同期が本社に集まって研修を行なう期間がありました。私は特別人見知りというタイプではないけれど、なかなか話の合う同期に巡り会うことができず、毎日続く研修の緊張感もあり、少し憂鬱な気持ちで日々の研修に参加していました。
そんな中、気を抜ける場所が研修合間の休憩時間に利用する喫煙室でした。
そこには、同期10名程が集まり冗談や愚痴を言ったりと、リラックスした気持ちで休憩時間を過ごしていました。そのメンバーにいたのが彼です。

当時の彼の印象は…殆どありません笑。
私たちが話に盛り上がっている隣で、笑顔で頷いている優しい印象の人でした。

私たちは集合研修が終わった後も、喫煙室で話していたメンバーを中心に仕事の帰りに集まって飲み会などを開催していました。
彼と私は、電車の方向が同じだったこともあり一緒に帰ることが何回かありました。みんなとの飲み会のノリで2人でごはんに行くこともありました。
当時の私は彼氏も好きな人もいなかったのですが、それまで自分の意見がハッキリした男の人を追いかける恋が多かったので、優しい雰囲気で静かに私の話を聞いてくれるタイプの彼は私の中では恋愛対象外の存在でした。

そんなある日、いつものようにごはんの帰りに彼と一緒に帰っている途中で「付き合ってほしい。」と告白を受けました。それまでの私は追いかけて自分から告白して付き合うことしかなかったので、初めての経験で戸惑いました。しかし、自分を好きになってくれた人と付き合うのはどんな感じか挑戦してみようと思い、お付き合いを始めました。

それから数年後、現在私たちは結婚し子どもにも恵まれました。毎日子どもの世話や仕事に忙しい毎日ですが、出会った当時と変わらずに優しく笑顔でいてくれる彼が隣にいます。